January 28, 2006
のんびりした土曜日
久しぶりにのんびりした土曜日だったような気がする。午前中に，これまた本当に久しぶりにレンタルCD屋さんへ行ってきた。借りるときに，「去年の3月で会員証の期限が切れている」と言われた。会員証が切れてから1年近く経っているってことは，1年以上もCDもビデオも借りていないってこと？
今日，CDを借りに行ったのは，平原綾香さんの「ODYSSEY」というアルバムを聴きたかったからだ。このアルバムの最初に入っている，「明日」という曲をゆっくり聴きたかったのだ。
「明日」を初めて聞いたのは，いつのことだったろうか。休日に，何気なくCSの音楽専門チャンネルをつけたら，ちょうど平原さんが「明日」を歌い始めたところだった。たちどころに聴き入ってしまい，すごく感動してしまった。
感動したのは，もちろん歌がよかったからだが，それと同時に，伴奏がよかったのだ。紅白でも歌ったのでみんな知っていると思うのだけど，あの歌の伴奏は，ハープとコントラバスだけだ。しかも，コントラバスは，いわゆるベースとして登場するのではなく，間奏のメロディと歌のオブリガートを演奏するのだ。
椅子に腰掛け，コントラバスをかなり倒して構え，甘く歌うように弾いていたのは，NHK交響楽団の主席コントラバス奏者である池松宏さんだった。
誰が，あのようなアレンジをしたのだろうか。ハープとコントラバスだけで伴奏だなんて。しかも，コントラバスにメロディをとらせるなんて。これ以上の組み合わせはないと思えるほど，素晴らしいサウンドを作り出している。
でも，きっと一般の皆さんは，あれをチェロだと思うんだろうなあ。ましてや，CDしか聴いたことがない人は，まさかあれがコントラバスの音だなんて思わないんだろうなあ。
いつだったか，勤めている小学校にコントラバスを持って行ったら，低学年の子に「おー，でっけぇギター！」と言われてしまった。そうだよねえ，コントラバスなんて地味な楽器，知らないよねえ。
夕方，ふと思いついて，コントラバスの弦を張り替えた。いつぞや一度張ったけど，どうもしっくりこなくてしまい込んでしまった弦があったのを思い出したのだ。ピラストロ社の，フラットクローム・オリジナル。ひょっとしたら，今だったらこの弦の方が自分の思い描いている音に近い音を出してくれるんじゃないかと思えたのだ。
買ったときには，どうも弓がうまく弦をつかむことができずに滑ってばかりだったのだけど，不思議なことに今日は気持ちよく鳴ってくれた。
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