June 26, 2006
雨
このところ、すっきりしない天気の日が続いている。九州の方では大雨らしい。こっちもそのうち大雨になるんだろうか。
今ごろの季節になると、大雨警報が出たりして、学校が授業打ち切りになったりすることがある。子どもたちは喜ぶし、私も実は内心嬉しいのだけど、実際には授業の進度がずれたりして、面倒なことが多い。
雨が強くなってきて、警報も出た時、子どもたちを帰すかどうか。このまま授業を続けて、雨が弱まってから帰した方が安全かもしれない。
あれは確か、まだ教員になって間もない頃だった。
台風が接近しているというので、授業を打ち切って子どもたちを帰すことになった。
低学年の子どもたちは自分だけで帰るのは危険だというので、通学区班で集団下校させることになった。確か、あの頃、その小学校は児童数が1500人ぐらいいた。それだけの子どもたちが通学区班ごとに集合するのには、けっこう時間がかかった。
やっと子どもたちが通学区班ごとに集合して帰り始める頃には、もう雨が上がり始めて、雲の切れ間から日が差し始めていた。
雲の切れ間からの日差しと、まだ少し残る雨の中を、子どもたちは通学区班で集団下校していった。
笑い話のような、本当の話。
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