October 27, 2004
吹奏楽の旅
あれ？「吹奏楽部の旅」だったかな？ま，いいや。ひょとしてもう終わっちゃったのかなと心配していた「笑ってコラえて！」の「吹奏楽部の旅」のコーナーが，先週あたりからまたやりだしましたね。
今日は，青森の高校。今年こそ全国大会へという内容です。
続きは，11月3日の総集編で放送されるようですね。これで，「吹奏楽部の旅」は幕となるようです。
今日の顧問の先生もかなり厳しかったですね。あの顧問の先生に限らず，吹奏楽部の練習のときって，怒鳴る，指揮棒を投げつける，楽譜をぶちまけるなんていうのは，珍しくありません。
でも，私にはできません。できるようになりたいとも思いません。
なんか，違うように思うんですよね。
たとえば，音をはずした生徒に向かって，「大事なところで音をはずすなよ，ばかやろー！」なんて怒鳴る必要があるんでしょうか。音をはずした瞬間に，その生徒は「しまった！」と思って，冷たい汗をかいていると思うんですよ。そこに怒鳴り声が飛んできても，単なる追い打ちに過ぎないわけで，ほとんど意味がないんじゃないでしょうか。
なかには，間違えてもヘラヘラしている生徒もいるかもしれませんが，それはまた別の指導の問題だと思うのです。普通の神経を持った生徒なら，間違えたらドキッとして冷や汗をかくでしょう。一番後悔しているのは，本人だと思うのです。
これが本番だったら，もう大変です。コンクールの役員でステージ袖なんかにいたりすると，演奏終了後に泣きながらステージを降りていく生徒を何人も見ることになります。練習のときにはできていたのに，本番の緊張で失敗してしまった生徒です。本番の時は，よほど奇跡的な状況にでもならないかぎり，練習のときより下手なのです。極度の緊張の中で，動く指も動かなくなってしまうのです。
でも，あのステージを降りるときの涙が，もっとうまくなりたいという気持ちにつながって，練習に熱が入るのでしょう。そこに，顧問の怒声は必要ないのです。
実際，顧問に怒鳴られても吹けるようにならないので，それが負担になって不登校になってしまう生徒もいるのです。そういう生徒の犠牲の上に成り立つ金賞って……。
来年度，H中は15名ほどでコンクールに出場することになります。それだけで，一人一人の生徒に大きな重圧がかかります。その重圧に耐えてコンクールで立派な演奏ができるようにするために，来月からはこれまでやらなかったような厳しい基礎練習をすることを考えています。
もちろん，生徒を怒鳴ることはありません。「厳しい顧問」と「怖い顧問」は，まったく別の次元にあると思うのです。
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